かなの日記

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本「ポイズンドーター・ホーリーマザー」

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「ポイズンドーター・ホーリーマザー」

 

ポイズンドーター・ホーリーマザー

ポイズンドーター・ホーリーマザー

 

 

  短編集ですが、どの話もどっぷりと毒の世界に引きずり込まれます。

そしてどの話も、「あるある」、と本の中の世界は近く感じます。

 

さすが、「イヤミスの女王」湊かなえさんの小説だけあって、読後感はどんよりします。

このどんより感が好きではない方にはおすすめできませんが、『毒を以って毒を制す』ということわざのように、自分の毒をこの小説を読む事で、冷静に受け止め、吐き出すことができます。

 

毒親

子どもを自分の支配下に置き、その人生に有害な影響を与える親を指す俗語。

 

と記載されています。

 

この『毒親』、どんなに親が子供の為にと思っても、子供がそれをどう受け取るかによって、それは、毒となります。

 

私も子供時代、少なからず、親に対して似たような感情を抱いたものの、子供を持つ親となれば理解できなくもない。

 

そんなスッキリしない感情を読後に味わいながらも、子供にどう接するべきか冷静に考える自分もいました。

 

湊かなえさんの小説は他にユートピアもおすすめです。

こちらも、毒がありますが、自分の毒も冷静に見つめ直す事ができます。

 

読後のモヤモヤ感は、自分の毒を見つけ、吐き出せれば、読む前より気づきと共にスッキリします。

 

是非、読んでみて下さい!